粉福の器になるための。

2021年10月11日|木のね, 益子焼, 粉福(こふく)

前回は益子赤土によって成形したお皿のリムを削っていくところをご紹介しました。超ローテクの仕事ぶりに驚かれたのではないでしょうか。木のねはろくろ以外はほとんどが手作業です。子供を育てるように大切に丁寧に寄り添いながら作っています。

さて、今回は成形の後の化粧泥かけをご紹介したいと思います。

益子赤土で成形が終わり少し乾燥してきた花楕円リム皿(小)です。花びらの部分に削り跡を入れた温かみの感じられるお皿が出来ました。

粉福となるための粉福用の化粧泥を掛けていきます。約13年前に作り始めた粉福の器。これまでに焼き上がりがより良くなるため化粧泥の配合は度々変えて、現在のもので安定しています。益子の赤土にこの化粧泥を掛けなければ粉福の器は出来ません。

まだ半乾きのお皿を持ち化粧泥に浸します。畳置きの部分はスポンジで拭き取ります。化粧泥が器にかかると滑りやすく手から滑り落ちそうになります。しっかり持っていないとなりませんが、力を入れすぎると変形したり割れてしまいます。優し〜くしっかり持つ左手はとてもしんどいです。

出来上がりました。泥掛けを終えたばかりの器はツヤツヤです✴︎✴︎✴︎  ゆっくり乾燥させたら素焼きを待ちます。

動画でご覧くださいませ。

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