幸福(こうふく)が訪れる益子焼・粉福(こふく)の器
2021年8月18日|益子焼
木のねが作るもの。
たくさんの種類、たくさんの形の器があります。
粉福(こふく)の器
粉福というのは木のねが作った言葉です。
いわゆる粉引きの器です。益子の赤土で成形したものに白い粘土状の化粧泥をかけ白い器のように仕上げたものです。焼成すると、下地の赤土が抜け感のある白い器が出来上がります。白い粘土で仕上げたものより少し複雑な雰囲気が出ている器となっています。
お使いになる方に福が訪れますよう願いを込めて、粉引き+幸福=粉福(こふく)とネーミングしました。心が温かくなりお食事をするみんなが幸せになりますように。
酸素供給を少なくして焼成するため窯の中での化学変化が顕著に見られ、器表面に部分的に赤みがかる「御本手」という窯変が起きます。また、粘土に含まれている鉄分が表面に黒い点々となって現れます。
施している化粧泥の特徴として、焼き上がると小さなひび模様が現れます。これは、成形した粘土と上化粧の泥との縮む割合(収縮率)が違うために起きる現象です。
この木のねの粉引きの器を世に送り出すにあたり、「粉引き」では従来の粉引きとの区別がつきににくいという事から別名を考え、「福がやってきますように」という願いをを込めて「粉福(こふく)」という名前を作りました。
土あじがあり温かみがある白い器の粉福の器は暮らしに溶け込み毎日のお食事を優しい時間に出来ると思います。
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