木のねの新しい器は。

2021年9月17日|木のね, 益子焼

新しい形の器を作るための型をいくつか作っています。しばらくの間新しい形は制作していませんでしたので新しい器作りに着手しています。新しい形を生み出す事はとてもエネルギーを必要とします。

想像していたものを具現化しても実用性を考慮すると大なり小なり修正が必要となります。そしてその修正をすると別な修正が起きてきたり。修正を繰り返しベストな形に仕上げて行きます。

上の写真はほぼ出来上がってきた型で試作してみた器の一辺です。

初めはイメージを工作用紙に書き起こす事から始めます。

粘土の塊と型紙で粘土の塊から削り込みながら仕上げて行きます。

カンナで粘土を削っています。ほんの少しの粘土の盛り上がりでも削らないと頭の中のイメージと食い違ってしまいます。

少しずつ少しずつ納得のできる形に近づけて行きます。

試作を繰り返し、上から見たり横から見たり、ひっくり返してみたり、何度も何度も観察しながら1週間ほどで完成しました。

丸いお皿
楕円のお皿

丸い形と楕円の形、それぞれの大小の試作がこちらです。

陶器ではなかなか表現しづらい有機的な花をお皿に思いを込めました。花をモチーフにする場合作りやすさを優先にしてしまいがちですが、今回のこのお皿は花びらが風に靡いているような感覚さえ起きてしまうような花びらに重なりが本当の花のようなお皿に仕上がりました。ハワイの首にかけるレイのような雰囲気です。花びらがお皿をお使いになる方の気持ちを優しくしてくれるそんなお皿をもうすぐお届け出来そうです。

さて、どんな釉薬を纏(まと)うのでしょうか。とても楽しみですね。私自身も楽しみなのです。今しばらくお待ちくださいませ。

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